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登録日:2011/01/03 Mon 01 50 03 更新日:2024/05/11 Sat 14 05 55NEW! 所要時間:約 15 分で読めます ▽タグ一覧 13~隠された真実 Wの悲喜劇 お雑煮 まばたきの叫び アニめし項目 カオス ゲテモノ? ペルソナ・ノン・グラータ~二重の陰謀 三浦「ひでえことしやがるぜ...」 亀山美和子 亀裂 個性的な味 冷血 初めての味 創作料理 喜劇回 大金塊 寝台特急カシオペア殺人事件! 微妙な味 意外に食える 料理 最後の晩餐 無敵の人~特命係VS公安…失踪に潜む罠 相棒 美和子スペシャル 複雑怪奇な味 鈴木砂羽 食べ物 「人呼んで、美和子スペシャル!」 何ていう料理にしよっか? とりあえず美和子スペシャルとでも名付けとくか。 美和子(みわこ)スペシャルは、テレビ朝日系列の刑事ドラマ『相棒』に登場する架空の創作料理である。 (色の凡例 右京、薫、美和子、たまき、角田、米沢、伊丹、三浦、芹沢、茉梨、ゲストキャラ) ●目次 概要 劇中での活躍(?)S.5-13「Wの悲喜劇」美和子スペシャル5 S.6-10「寝台特急カシオペア殺人事件!」 S.21-2「ペルソナ・ノン・グラータ~二重の陰謀」 S.21-4「最後の晩餐」 S.21-11「大金塊」 S.21-14「まばたきの叫び」 S.21-最終話「13~隠された真実」 S.22-1「無敵の人~特命係VS公安…失踪に潜む罠」 S.22-5「冷血」 S.22-14「亀裂」 余談 概要 S.5-13で初登場。新婚で浮かれた亀山美和子がエジプトに滞在していた時に培ったエジプト料理の経験をもとに、愛する夫の薫のために作った料理であるが、その実体は ラベンダー色の汁に大根・カリフラワー・タコの足まるごと一本などがぶち込まれた、悪夢としか言いようがないシロモノである。 劇中で判明しているスパイスはコンソメ、フォアブルローゼ、クミン。 そして具は、 うずらの卵 オクラ カリフラワー 輪切りにした大根 ニンジン 厚揚げ カブ 芽キャベツ タコの足まるごと一本 と、まるで「カオス」という言葉を具現化したようなラインナップが揃う。 午後から日が暮れるまでコツコツ煮込まなければならないほど生成には時間がかかるようだ。 劇中での活躍(?) 以下、その味を知ることのできる貴重な証言の数々。 S.5-13「Wの悲喜劇」 ん? ああ……なかなか。さすが午後からコツコツ作ってただけのことはあるね。 本来なら家庭内で美和子スペシャルは終わるはずだったが、張り切り過ぎた美和子が大量に作ってしまったために薫は余りを警視庁に持ち込み、杉下右京と角田六郎にも食べさせることに。 (角田に)どうぞ。 いや、もちろんあんたから。 そうですか? では。 (右京はタッパーの中身を恐る恐るスプーンで探る) ……タコだ。 ええ。 カリフラワーだね。独特の香りだな。 (カリフラワーを口に運ぶ右京) いかがですか? 複雑怪奇な味……ですね。 (苦笑) つまり美味いのかい? まずいのか? まず……くはないですね? 微妙ってことか……。 そう! 微妙なんですよね~。だから始末に悪い。とにかくね大量にあるもんですから、おふたりにも協力していただこうと思いましてね。課長も早く食べてくださいよ。 (角田、渋々口にする) ね? 微妙に美味いでしょ? いや、かなり……美味いぞこりゃ。 えっ? うん! いけてるじゃないか! 微妙なんてもんじゃねぇよお前!! 角田ェ……。 それどころか負の連鎖はこれで終わらず、右京の元妻・宮部たまきが営む特命係行きつけの小料理屋「花の里」にも配布され……。 はい、どうぞ。 ……僕の記憶に間違いがなければ、これは美和子スペシャルですね? ご存知でした? 美和子さんからのおすそ分け。 食べてみましたか? ええもちろん。 感想は? ん~……微妙? なるほど。 要約すれば、 確かに美味くはないが決してまずくもない、微妙だから始末に悪い 料理なのである。 みんなで苦労して食べ切ったのもつかの間、気をよくした美和子によってその後すぐに「美和子スペシャル2」の製作が始まるのであった……。 美和子スペシャル5 その1か月後、美和子スペシャルは改良に改良を重ねて「バージョン5」まで登場。 大きな変更点として、 オールスパイス クローブ シナモンスティック 鳥の手羽先 が追加された。 さらにゲテモノ化している気がするが突っ込んだら負けである。 具の頂点に赤パプリカで作った「V」を盛り付けているあたり、ビジュアルにもこだわりを見出した料理に仕上がりつつある。 今回はホームパーティにかこつけて右京とたまき、美和子スペシャルをうまいと評価した角田に試食させるという暗黒晩餐会にまで発展。ちなみにたまきと角田はこれが初対面である。 いかがです? うん……柔らかい。ねぇ? ええ、ええ……。 うん、美味いよ。美味い! よかった~。 味に明言していないたまき……。 その後、救急車のサイレンを聞きつけてみんなが席を外す中で右京は1人食事を続けている。 複雑怪奇な味は相変わらずですねぇ……。 しかし、クセになる。 ……あれ? 亀山家の隣人である大丸家の妻・麗子の変死体が発見される。彼女はかなりの肥満体型だったため、トリオ・ザ・捜一と米沢守の協力で何とか救急車まで運び終えた。 やれやれですなぁ。 ご苦労。帰っていいぞ。 ん!? 何だよその言い草はよぉ! 行こうぜ。長居は無用だよ~。 もぉ~腹ペコっすよ。どっかで蕎麦でも食って帰りましまょうよ。 おお飯ならよ、上で食って帰れ。 えっ? (亀山家へ招かれた4人) はい。 この家の主人を差し置いて言うのもなんだが、遠慮せず食え! …………………… あっ、さあどうぞ召し上がってください。 ……いただきます。 美味いぞ。 じゃあ。 …… なっ? (;゚ Д゚) このときの一同の表情は必見である。 そして箸すらつけようとしない伊丹……。 しかし、悪夢はこれで終わらなかった。 美和子スペシャルは「予想もしない場所」からその可能性を見出されてしまうのである。 それは麗子の夫である欣司であった。 無類の料理好きである彼は余った美和子スペシャル5を食べた後、去り際にこうつぶやいたのであった。 ナンプラーとコショウを多めに入れてみてください。あの料理、ぐっと美味しくなりますよ。 頑張ってご主人に美味しい手料理を作ってあげてください。でもカロリーには気をつけて。 彼は右京も予想しえないほどの策士であった。 妻を殺害したことを特命係に突き止められたものの、自らが美和子スペシャルの進化の可能性を示すことで、終わるはずだった苦しみの輪廻を続けることに成功したのである。 「美和子スペシャル6」の可能性 それは罪を暴いた右京と薫への、せめてもの贈り物なのだ。 そして、可能性があるかぎり美和子スペシャルは人々に恐怖と驚愕という味を振る舞うのであった……。 S.6-10「寝台特急カシオペア殺人事件!」 ちょっとなんで来られないのよ。もうーせっかく作ったのに~、美和子スペシャルお雑煮バージョン。 「花の里」で新年会をやることになり、美和子は「美和子スペシャルお雑煮バージョン」を製造していた。相変わらずショッキングな色だが、作った当人は「あ~おいしい」と至福の笑顔を見せていた模様。 実際には特命係が北海道へ行かなければならない状況になったため、美和子とたまきの2人だけで飲んだくれていたようで、事件解決後に改めて新年会をやったようである。 これを最後に美和子スペシャルは登場せず、S.7-9にて亀山夫妻がサルウィン共和国へと移住したことで忘れ去られると思われた。 S.21-2「ペルソナ・ノン・グラータ~二重の陰謀」 奥様はお仕事はなさるの? ああもちろん。なんか探しますよ。 じゃあ見つかるまでうちでバイトなさらない? はっ……? えっ? えっ……私、実は、ちょっと料理には自信があるんですよ。 あら! じゃあなおさらお願いしたいわ。 えっ! ちょっと私の得意料理があります。美和子スペシャルっていう……。 うわっ! なんかすごそう笑 すご……すごいんですよ 確かすごかったですねぇ。 ええ、ええ、ええ、ええ……。 なんなら今ね、ほら作っちゃいましょうか? あっ本当に? 冷蔵庫見てもいいですか? ね? 行ってくるから。 今じゃなくてもいいんじゃないの? ねえ。 小手鞠さん……。 あの、すいません……。 亀山くん。 はい。 あれはまずいですねぇ。 あれはまずいですよ! だが、S.21で薫が5代目相棒として復活したことで美和子も再登場。 それだけではなく第2話のラストで上記のやりとりが飛び出してしまい、特命係を慌てさせた。 S.21-4「最後の晩餐」 見た目これ……ブルーってこれ……。 これはカメラのせいですか? いや、元々こういう色だと思います。 なんと公式自ら「シン美和子スペシャル」と命名するほどの気合いの入れっぷり。『シン・仮面ライダー』公開を前に何をしているのやら。 美和子は新作を生成したらしく、特命係は「あの独創的なセンスは健在なのでしょうね」「そりゃあもう長い異国暮らしで磨きがかかってます」「食欲は湧きませんが好奇心はそそられますね」とコメントしていたが、完成品の実態は青い妖気を輝かせて茉梨を戦慄させた青いカレーであった。 インドからイギリスを介して伝わり、日本人の大好きな食べ物になったカレーがどうやったら食欲減退色と言われる青に変貌するのだろうか……。 S.21-11「大金塊」 よしよしよしよし……。もうちょっと入れてもいいんじゃないかな? これ。 美和子スペシャルの元と思われるビビッドピンクの液体が鍋で製造されていた。 牛乳を入れているシーンがあったのでシチューか何かだろうか。 S.21-14「まばたきの叫び」 それでは美和子さんの快気祝いと、雑誌掲載を祝しまして、乾杯! 乾杯。 かんぱーい! ありがとうございます。 おめでとうございます。 (ワインで乾杯する一同) うーん! ああ~! ハハハ……。 すごい! ハハハ……。 (拍手) こんなたくさん豪華なお料理まで用意していただいてありがとうございます。 いえいえ! いや~本人またね、美和子スペシャル作る気満々だったんで助かりました笑 何よ「助かりました」って。 「残念でした」の間違いです笑 美和子が取材先で襲われる事件が発生。幸い命に別状はなく、入院中も取材を継続するほどのジャーナリスト魂を見せた。 やがて特命係の捜査で真相が明かされた後、快気祝いと雑誌掲載を祝して「こてまり」で乾杯したものの、上記のやりとりの通り美和子は美和子スペシャルを作る気満々でいたようである。 S.21-最終話「13~隠された真実」 どうぞ! どうぞ! はい……どうぞ! こ……これは……!? 召し上がれ~! すいません何かあの、試食会みたいになっちゃってね。ハハハハ。 すいませんちょっと私、やぼ用を思い出しまして……。 まあまあまあまあ……。 人生に試練はつきものですよ。 はい? あっ、いえいえ……。楽しみです。 薫ちゃん? とっとと食べたまえ! おう! フフッ……。 あっ……これ、いつもより一段と色が派手っていうか……。 はい。いつもよりインパクトを重視してます! あら……ちっとも美味しそうに見えないんだけど、意外と食べてみたら美味しいっていうのが美和子マジックっていうか……。 ちょっと待ってください褒めてます? けなしてます? 自分でも何言ってるかわからない……笑 もう小手鞠さん! (一同の苦笑) じゃあ皆さんあの、スプーンを持ちましょう。 はい。 え……ひとすくい、お願いします。 何でもいいですか? ええ何でも……どれでも……はい。よろしいですか? いただきましょう。せーの……。 (口に運ぶ一同) んっ……! んっ? グー? うーん……? うーん! 極めつけはシーズンの最後の最後に、水色と紫色の毒々しさ全開の料理が特命係・茉梨に加えて米沢にまで提供された。 鈴木氏のInstagramによれば「今回のテイストはクリーミー系。どちらかというとイタリアン寄り」らしい。 S.22-1「無敵の人~特命係VS公安…失踪に潜む罠」 うわあ……美味しそう! いやあ……。 さあ、シン美和子スペシャル、ご賞味あれ! おお……。 本当にこれ美和子さんおひとりで? ご覧になってたでしょう? フフフ……。 しかし人間の可能性というのは底知れませんねぇ。 ええ本当に。 進化だな進化! もういいからいいから……食べてみて食べてみて。どうぞどうぞ、召し上がってください。 続くS.22でも第1話、しかも冒頭もいいところから登場。料理教室に通い始めた美和子が腕前を披露すべく、亀山家へ右京と茉梨が招待された。そこには料理教室で知り合った女性弁護士の上原阿佐子の姿もあった。 茉梨は「私、怖いです」と怯え、薫も罰ゲーム同然で招待したことに申し訳なさそうな表情を浮かべていたが、いざ提供されたのは変な色でもなければ発光もしない、実に美味しそうなロッシーニ風の料理であった。 思わぬ成長ぶりに感嘆の声を上げる一同だったが(上記のやりとり参照)、いざ口に運んでみれば表情停止。味は依然として「初めての味……」「ええ、実に個性的な味ですねぇ」とのことで、薫と阿佐子に至っては水を求めていた。 S.22-5「冷血」 あっ……ねえそうだ! ねえねえ、今度うちにご飯食べに来なよ。私の料理すっごいんだから。ねっ。プロ級? プロ級だよね? プロ級ですか? ぜひいらした方がいいですよ。人生何事も経験ですから。 確かに。経験を積んでこそ、人は打たれ強くなるというものですからね。 ねえねえねえねえ……。美和子スペシャル・ビヨンド、食べに来て。 すごそうですね。 ハハハハ……! 2023年10月24日付で目黒南署から角田の薬物銃器対策課に配属された新米刑事・桐生貴明を「こてまり」に招待した特命係。大河内の好物がラムネであることを教えつつ(*1)その食べっぷりを評価する一同だったが、そんな中で美和子はさりげなく桐生を美和子スペシャルの魔の手に誘い、右京と茉梨もやんわりと勧めていたが、ここでしれっと「美和子スペシャル・ビヨンド」なる存在が示唆された。 S.22-14「亀裂」 よしよしよしよ~し、いい感じだぞ~! ここにですね、美和子スペシャル尾小沢バージョンをドーンとこう盛り付けてですねこう……。 ドーンとね……。 ドーンとですよ。 まあ素敵。個性的な植木鉢になりそうですね。 あっ先生あの……いや、料理用の大皿だそうです。 あら…へえ~! 斬新でとてもいいですよ。ホームパーティに重宝しそう。 ああ……! 私創作料理が趣味でして、これ料理のこう腕が上がると器にも凝りだしちゃうっていうか……。 よくわかります。 ありがとうございます。 「アート界の若きエース」と呼ばれる女性陶芸家・島川雪乃の陶芸教室に参加した亀山夫妻。来月からニューヨークに拠点を移すことからこれが日本で教える最後の機会だといい、抽選の倍率が10倍近くになるほどの盛況ぶりであった。 そんな中で美和子は張り切って植木鉢のような大きな鉢を作っていたが、これは「美和子スペシャル大皿バージョン」用の入れ物だという。 あの……そうだ。今度お二人で美和子スペシャル大皿バージョン食べに来てくださいね。 大皿……。 大皿バージョン……? 陶芸教室で作った大皿にドーンと盛り付けるそうです。 どれぐらい大きいんです? えっ? まあこんなもんだったかな? こんばんは! 噂をすれば! いらっしゃいませ。 右京さん小手鞠さん焼き上がりましたよ。見てください。ジャンジャンジャンジャン、ジャン! あら~素敵な洗面器ね。 いやあもう今日もね松の湯はいい湯だったな。あそこは熱い湯が最高で……。 洗面器ちゃうわ~! 違うんですか? 今言った大皿。これが大皿。 これ、これです~。 洗面器に見えますけどね。 事件解決後、「こてまり」で右京と茉梨に大皿の話をする薫。噂をすればと美和子が来店し、茉梨にノリツッコミを入れつつ焼き上がった大皿を一同に披露する。 それは茉梨が「洗面器」と評するほど青色に塗装された容器のようなものであった。 余談 S.5の公式サイトによれば、作中で「花の里」から出される料理も含めて実際に作っているのは持道具の安達由美子氏。 実際に撮影で使ったものはまず赤かぶを煮込んでタコを加えてピンクっぽい色を出し、それに牛乳を足して濁らせたものらしい。とにかく具の味が染み出して俳優たちからも「実際にも微妙な味だった」という証言が挙がっており、2008年4月26日深夜放送の『テラコヤ!』で忠実に再現したものが振る舞われた際も誰一人として「うまい」と言わず、本番中にもかかわらず静まりかえった。 脚本担当の輿水泰弘氏も「あの色は予想外だった」と語る。 『相棒事典』によれば以下の材料が入っているという。 美和子スペシャル1 ボルシチスープ タコ 赤かぶの水煮 おでんの具 厚揚げ ダイコン ニンジン 芽キャベツ ブロッコリー カリフラワー 牛乳 美和子スペシャル5 上記の1をベースに以下のものを追加。 骨付き鶏肉 ラム肉 小さいイカ パプリカ オクラ 実際に作ってみると味は薄いらしい。5はラム肉とイカの影響で特に匂いがきついという。 また、台本を読んだ助監督が料理学校の先生に相談した上で制作されたというがちゃんと先生が言った通りに伝言されたかは不明である。 なお、美和子はこれまでにも出汁巻き卵(S.1-1, 6)や愛妻弁当(S.4-1)、手打ち蕎麦(S.5-11)などで料理の腕前を披露しており、全く料理ができないわけでもないようである。 何ていう編集にしよっか? とりあえず冥殿スペシャルとでも名付けとくか。 追記・修正は美和子スペシャルを食べながらお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ものすごいものだったことは覚えている。そして本当に美味そうにたべる課長が・・・・・・。お昼が肉じゃがの残りをつめられたというからな、暖かい食事によほど植えていたんだろう(TT)。 -- 名無しさん (2014-02-26 17 41 04) あるバラエティ番組でこれを再現して食べたところ、全員無言になった -- 名無しさん (2014-08-17 00 43 32) とりあえずタコ入れるのやめようよ(泣) -- 名無しさん (2014-09-03 21 51 57) 美味しく作り直した大丸さんの腕がパネェ。 -- 名無しさん (2014-09-03 21 59 21) 一瞬、コナンの佐藤刑事が作ったトンでも料理かと思った。 -- 名無しさん (2014-09-03 22 47 58) 寝台特急カシオペアの回で登場しなかったっけ? -- 名無しさん (2015-02-04 23 45 38) みんなの胃袋にVジェネレート! -- 名無しさん (2015-09-30 18 29 38) この記事の記述通りなんともいえん料理だが幸せな亀山夫妻、だがもう一方の夫妻は料理は美味いが…と対象的だったな -- 名無しさん (2016-01-20 23 14 33) タイトルが仮面ライダーWみたいだ。しかも使われているアルファベットがW。 -- 名無しさん (2016-01-20 23 20 28) 新・Wの悲喜劇は傑作 -- 名無しさん (2016-11-19 22 49 19) そもそも根本的なこと質問していい?相棒は少し見た程度なんだけど、美和子さんって、毒料理使い(つまり料理下手)って設定あったっけ? -- 名無しさん (2017-11-30 20 08 11) ↑明確に料理下手設定はなかったはず。美和子はレシピ通りに作ればいいのに創作すると爆弾製造するタイプだったんじゃないか? -- 名無しさん (2017-11-30 20 51 20) オクラとから揚げとポワブルロゼと牛乳を除けばそれなりに美味しくなる……気がする -- 名無しさん (2020-06-09 22 53 30) シーズン21で美和子さんも帰ってくるのだが、美和子スペシャルもサルウィン風になって復活したりしないよね -- 名無しさん (2022-09-22 10 57 20) ↑どうやらパワーアップしてるらしいぞ -- 名無しさん (2022-10-19 23 04 04) 青くて発光する(!?)カレーだった。逆に作ってみたくなるわ -- 名無しさん (2022-11-02 23 00 47) ただ内容を見る限りジャイアンシチューよりかはマシな気がする -- 名無しさん (2024-05-10 23 20 32) 名前 コメント
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和子@リワマヒ国さんからのご依頼品 「アポロニアの精霊戦士よ、死の国へようこそ」 ぎゃあぎゃあとしわがれた声でそう紡いだ相手を、クリサリスは足を止め見返した。荒涼とした大地に相応しい枯木に留まった烏が、見せ付けるようにバサリと羽を広げて見せる。 「それとも、清廉の絢爛舞踏と呼ぶべきかな?」 からかう声音にははっきりとした嘲笑の色があった。つかの間立ち止まって烏を見返していたクリサリスは、やがてまた歩を進め出した。もはや、烏には一顧だにくれようとはせずに。 背後で慌てたようなばさばさという羽音がし、黒い影はやにわにクリサリスの肩に舞い降りてきた。構わず、クリサリスは着実な歩速で前に進み続ける。 「無視をするなよ、私は案内役だよ? お前を次の生へと導いてやろうというんだ、邪険にすることはないだろう」 無言。耳元で囁く言葉など聞こえてもいないように、クリサリスは前だけを見ている。 「頑な男だなぁ。安心しなよ、私は好みの相手には優しくするから」 衣服を通じて、硬い爪が肌に食い込む。 「ところでお前、どうしてここにいるのか自分でも判っていないんだろ? 教えてやろうと思ってさ、飛んできたんだよ」 目の前に広がるのはただ荒野。肌に絡む風は生暖かく血生臭い。 「お前はね、愛する女に裏切られたのさ。どうだい、ロマンチックで残酷で、ゾクゾクするような最後じゃないか。いい男には、ああ、相応しいねぇ」 ぎゃあぎゃあと、耳を侵す嘲笑。 「お前は裏切られおびき出され、今も屍を曝しているよ。悲劇の英雄にはお似合いの末路だろう?」 クリサリスは足を止める事なく、ただ前を見据えて歩き続ける。耳に注ぎ込まれる邪悪な毒に、気を引かれる様子もない。 「苦痛と絶望を逃れ、安寧の世界へ、というわけさ。もっともこの光景じゃ、安寧には程遠いかもしれないがね」 横合いから視線。釣り込むような蠱惑的なそれに一瞥も向ける事なく、クリサリスは進み続ける。 「お前が望めば、すぐにでもこの風景は変わるさ。足を止めるがいい、清廉の絢爛舞踏。そして生まれる園に憩え。そうすれば、再びの生まであっという間さ」 踏み締める大地は潤いを失って久しく、多くの亀裂が地面を引き裂き、その縁は風にぼろぼろと崩れ落ちては砂礫と化していく。 「このまま進み続けても何もないよ。お前は十分に戦った。今は歩みを止めて安らぎを享受する時さ。お前こそそうした扱いに相応しい。自分でもそう思うだろう?」 風に巻き上がる砂礫は肌を叩き、あらゆる無防備な部分に侵入を果たそうと狙っているかのようだった。 クリサリスは無言のまま歩き続ける。肩に食い込む爪が肌を傷つけ血を流させているのは明白で、それすらも些細な事と顧みることさえせずに。 ばさばさと耳や頭を打った羽ばたきは、苛立たしさを隠そうともしなかった。 「進んでもなにもない、私の言葉が信用ならないかい? このままじゃいずれ訪れる絶望を味合わせたくないばかりの注進を、無下にする了見なんだね? 頑なで、うたぐり深い男! ああ可哀相だね、お前を愛する者は生涯報われないだろうよ!」 大袈裟な嘆息と共に放たれた言葉さえ、クリサリスの足をわずかに迷わせることすら出来なかった。 彼はただ前だけを見て、黙々と歩き続ける。ぎゃあ、と耳障りな音で一声鳴き、烏は彼の肩から舞い上がった。 「好きにするがいいさ。いずれお前は私の紡いだ真実を否応なしに悟るんだからね! お前の膝が大地に食い込む様が、今から目に見えるようさ!」 嘲笑。頭上を回る鳥の影が大地に円を描く。 「その時になったら、できるだけ憐れに泣くがいい! 憐れに思えたら、また来てやろうさ。滅びに進む愚かな男よ!」 ばさばさと騒々しい羽音を撒き散らして、烏は飛び去っていく。そちらにちらりと目をくれることもせず、クリサリスはただ歩き続ける。そうして、あのよこしまな影の紡いだ言葉を考える。 死の世界……足を止めずに、彼は再度辺りを見回す。足元には大地、生暖かい風は今も枯れた潅木の間を吹きぬけ、垂れ込めた雲の間には鈍色の太陽。 死の世界が、このように豊かなわけがない。 かつて見た、光降り積もる終末の風景を思い出す。全ての音が絶え、ただほの明るい世界はその輪郭さえ失おうとしていた。そう、本当の死とは、滅びとは、こんなものではない。 それはただ、無だ。あの終末の風景の行き着く先だ。 死後の世界や天国といった存在は全て、生者のためのものなのだ。死にそんなものはありはしない。 そしてなにより、ここには『己』がいる。今も揺るぎなく、身も心も存在している。 ここは死の世界ではないし、自分は死んではいない。 歩くことを選択したのは、とりあえず自分に出来る、現状打破できそうなアクションだったからだ。実際あのよこしまな影が現れたし、幾つかの情報も残していった。 あの烏が歩みを止めろと言うならば、自分は歩き続けるべきだ。もとよりそのつもりだったが、尚更それを確信できた。 それにもう一つ、聞き捨てならないこともある。 『愛する女に裏切られた』、そう言われて即座に浮かんだ顔がある。あのよこしまな烏の紡いだ毒など一聴の価値もないが、もし端から見てそうとれる状況だったとしたら。 あの娘はきっと、泣いている。 勇敢な娘だ。戦いの場にも、怖かったに違いないのに臆さずついてきた。植え付けられた痛みを、懸命に堪えようとしたことも知っている。 だが同時に、繊細な心の持ち主だとも、知っている。なにに対しても一途な、きまじめな娘なのだ。 自分がもし死んだことになっているとしたら、彼女がどんな行動をとるか、容易に想像がついた。NWでは、時に強い想いと意志が、各々に与えられた時の歯車を逆転させる。ならば彼女は諦めはしないだろう。自分の生存を信じて走るだろう。だが。 歩みを止めることはなく、そしてまたその間、涙も止まることはないのだ。 自然と早まる足をそのまま、クリサリスは陽炎立ち上る地平線を見詰めた。 帰らなければ。泣くことはないのだと、彼女に告げなければならない。自分は生きているのだと。 無人の島で、南国で、夜明けの船で、彼女が見せた笑顔を思い出す。あれが今失われているのだとすれば、それを容認することなど無理な話だ。少なくとも、自分には。 変わることない景色を前に、彼は黙々と歩き続ける。そうしながらも、些細な変化を逃さぬように五感を研ぎ澄ませ。 変化は唐突で、思いも寄らない場所からやってきた。 胸が、暖かい。内側に、柔らかな熱を感じる。名を呼ぶ声の気配に、彼は顔を上げた。ふわりと、掬い上げるような感覚。疑う事なく、身を任せる。この熱を、覚えている。 胸から生まれた熱は全身に広がり、それに促されるように、彼は目を閉じた。 「目を開けて……お願いです、クリサリス!」 目を開いて、真っ先に飛び込んできた情景に、クリサリスはわずかに口角を吊り上げた。涙を流れるに任せた、和子の顔。甘いラインの頬を伝い落ちた雫は、顎先からぽたぽたと滴って彼の首筋辺りを濡らしている。 やはり、泣いていた。 手を伸ばそうとして、それが出来ないことに気づかされる。どうやら自分は、氷漬けにされているようだ。恐らくは治療の一環なのだろう。 泣くなといわずとも、彼女にはもう伝わっただろう。分厚い雲を割って陽光が覗くように、その面には直前までの驚愕に変わって歓喜の光が満ちていく。慌ただしく入ってきた看護士や医者に押しのけられるようにしてよろめきつつも、眼差しはひたと彼の顔に注がれたまま、揺らぐことはない。薔薇色に色づいていく頬を、再び透明な雫が滑り落ちいく。 「う、嬉しくて泣くのはっ、いいんです……っ!」 視線の動きで、彼の言わんとしたことを理解したのだろうか。手の甲でびしょ濡れの頬をぐしぐしと拭いながら、彼女は叫ぶように言う。そうやって理屈をつけようとするところは相変わらずだ。 医者達の処置に身を任せつつ、クリサリスは彼女を見つめる。大きく見開いていた目ようやくを細めて、和子は涙でぐしょぐしょの顔のまま彼に微笑みを返した。 /*/ 「元気そうじゃないか」 診察を終えて出て行く医者とすれ違うように入ってきた黄色のジャンパー姿の男に、クリサリスは眼を細めた。 「死にかかっていたと聞いたが、どうやらまたあの世から追い払われたみたいだな」 ヤガミは手近にあったパイプ椅子に腰を下ろす。戯言を口にしながらも、探るように向けられる視線は気遣わしげだ。クリサリスは軽く肩をすくめるアクションで、それらに応えた。ふっと、ヤガミの口元が和らぐ。 「どうやら本当に元気なようだな。今ので納得したよ」 「……」 「ところで彼女は?」 「買い物へ行っている」 「ふぅん……」 また探るような目をされて、クリサリスは無言を押し通した。ヤガミの指摘したいことは判っている。 長期の間を眠って過ごしたことへの弊害はあるにしろ、それを除けばいたって健康な体だ。それなのに未だおとなしくここに留まっていることが、ヤガミには不思議なのだろう。今までの自分ならば、確かにすぐさま病院から行方をくらましただろうから。 らしくない、そう言われるだろうことは、予測していた。 「まぁ、いい傾向なんじゃないか」 あっさりとした口調で紡がれた一言に、視線だけを相手へと向ける。 「残っているのは、彼女のためだろう?」 「……」 「だったら俺としては、いい傾向と言わざるをえないな」 愛する者と想いが通じ合っていると確信している者特有の、余裕に満ちた鷹揚な笑みで口元を彩り、ヤガミは足を組み替える。まぁ、今の彼ならばそうも言うだろう、奇妙に納得して、クリサリスは僅かに唇の端を上げた。 「幸せそうでなによりだ」 「まあな」 悪びれた様子もなくそんなことを言って、ヤガミはふと顔を隠すように眼鏡を押し上げる。 「……俺の話はどうでもいい。お前のことだ。……それでも」 いくんだろう? 続く言葉は口にはされず、眼差しの動きだけでヤガミは問いかけてくる。問いかけと言うよりは確認に近いそれに、クリサリスはやはり無言のまま頷いた。 「いつ?」 「……」 「……彼女次第か」 またしてもやんわりと微笑まれて、クリサリスは目を閉じる。 「いいんじゃないか。彼女はそれだけの目に、遭ったんだ」 だから落ち着くまでは側にいる、その判断は正しいと、ヤガミはそうこちらの思いを肯定する。 実際、今の和子は長期にわたって体験してきた過酷なダメージから、まだ脱却していない。それは、近く接しているクリサリスでなくとも容易に見抜けるだろう。看病と称して泊まり込みを続けている彼女がクリサリスの元を離れられるようになったのだって、つい最近のことなのだ。 その事実に思い至らせていたのか、ヤガミはどこか神妙な顔つきでクリサリスに視線を向けてくる。言いたいことは、勿論あるのだろう。だが結局それを口にせず、ヤガミは代わりのようにからかう素振りで眼差しを細めてきた。 「俺がいい傾向と言ったのには、もう一つ訳がある」 「……?」 「もう戻ってこないかもしれない、そんな心配は、この先しなくてもよさそうだ」 反射のように口を開き……クリサリスは結局なにも口にはせずに唇を閉ざした。自分でも不思議なことに、その指摘に対してどんな答えも浮かんではこなかったのだ。 故郷はとうに失われ……だが、そのことがなくとも今まで帰還を念頭に置いていたことなどなかった、確かに。特に自問することもなく、戦士であるからにはそうであっても当然と思っていた。 だが、今となっては夢だったのかも定かではないあの時、確かに自分は躊躇いなく『帰ろう』と思っていたのだ。帰って彼女に告げなければ、と。 「あとは、出来るだけ彼女が『看病』を長引かせてくれることを祈るばかりだな」 いささか不躾なくらいに、ヤガミの笑みはからかいの色を強める。視線だけを僅かにきつくしても、当然ながら堪えた様子もない。 ふと耳が捉えた、近づいてくる足音。聞き慣れたそれにクリサリスが口を開くのと、ヤガミが口を開くのは同時だった。 「お前が健康なのは判ってる。だが、普段通りとはまだ言いがた」 「それ本当ですか!?」 ヤガミの言葉をぶった切るように病室に響いた叫び声に、クリサリスは無意識のうちに額に手を当てていた。 「本当なんですか、ヤガミ!?」 買ってきたらしい果物の入ったかごを取り落としかねない勢いで、和子はヤガミに迫る。さすがに想定外だったらしい、ヤガミは咄嗟に言葉も返せないまま後ずさっていく。ぎゅっと、手が白くなるほどかごの取っ手を握りしめ、和子はくるりとクリサリスの方に向き直った。 「本当に、健康なんですか? ヤガミが言ったことは、間違いじゃない、の……?」 眼鏡の下の大きな瞳が、早くも潤んで震え出す。 「私……私が、してたことって、看病してたの、困ってましたか? 迷惑だった? だから、口をきいてくれなかったんですか?」 『だから』、口をきかなかった訳じゃない。だが、いったいどう言ったものだろう。 「お前の一生懸命な気持ちを考えれば、言えなくもなるだろう。察してやれ」 その間に体勢を立て直したらしいヤガミが挟んできた口に、ややするどい横目を向ける。動じた様子もなく、ヤガミはわざとらしい素振りで視線を宙に投げた。 クリサリスとヤガミに慌ただしく視線を往復させた和子は、やがてしゅんと肩を落としてしまった。病室内に、重い沈黙が立ちこめていく。 「……そろそろ俺は戻る。邪魔したな」 咳払い一つを残して、ヤガミはそんな言葉と共に速やかに消えた。和子は顔を上げようとしない。つきそうになった溜息を、クリサリスは噛み殺した。今の和子は、違う意味に取りかねない。 「……………………本当に、健康なんですか?」 「……ああ」 地を這うように低い声に、頷く。はっと顔を上げた和子は、意外にも泣いてはいなかった。ただ、目を見開くようにして、クリサリスをまっすぐに見つめてくる。 「お医者様は、もう少し入院の必要があるって言ってました。どうして」 言いつのろうとする和子の前に、クリサリスは手を差し伸べた。 「触ってみろ」 ぴくんと身を震わせて、和子はそろそろとベッド脇に歩み寄ってくる。かごをサイドテーブルに置いてから、躊躇うようにそっと、腕に触れる。ふっと潜められた眉の動きで、クリサリスは彼女が理解しただろうことを見て取った。完璧な状態とはほど遠い、筋肉の落ちて細くなった腕。 「……そっか、リハビリの必要がある。だからなんですね」 上目遣いに確認を求める仕草に、頷く。いささかぎこちなくはあるが、ようやく和子の口元に笑みが戻った。細い体からふっと力が抜けていくのを感じて、クリサリスは自分もベッドに身を沈めた。 「そうだ、美味しそうなリンゴが売ってたんで買ってきたんです。食べますか?」 にっこりと、今度はわざとらしいくらいの笑顔で、和子はかごからリンゴを取り出す。 「美味しいものいっぱい食べて、栄養つけないとですから」 美食の国リワマヒの民らしいことを口にして、クリサリスの返事も待たずに引出しから果物ナイフを取り出す。特に止めようとは思わなかったので、クリサリスは黙ってリンゴを切っていく和子の手元を見ていた。 「……あのですね、クリサリス」 リンゴを剥く手元を見つめたまま、和子は不意にぽつりと彼の名前を呼ぶ。上目遣いで彼と視線があったことを確認して、一度止めた手を再び動かす。 「お願いですから、黙らないで言って。私、バカみたいじゃないですか」 じっと手元を見つめたまま、呟く声はまた固い響きを帯びてきている。すぐにはっと手を止めて、和子は生真面目な瞳をクリサリスに向けた。 「あの、気遣ってくれたことは嬉しいんです。嬉しいんですけど……でも、なにも言って貰えないのは、嫌なんです。だって、それじゃ……」 「……わかった」 僅かに唇を噛むようにして言葉を探す和子に、クリサリスは静かにそう声をかける。ぱちりと瞬いた目を大きくして、和子は首を傾げた。 「本当に……?」 「ああ」 見間違いの内容に、はっきりと頷く。ようやくの笑顔を見せて、和子はまた手を動かし始める。 「ええと、全部言ってほしいなんて言いませんから。でも、嘘をついたり黙ったりは」 「嘘は言わない。話せない時はそう言う。これでいいか」 「……はい」 クリサリスの言葉に神妙な顔でこくりと頷いて、和子は剥き終わったリンゴに楊枝をさす。 「はい、どうぞ。美味しいですよ?」 笑顔と共に差し出されたウサギリンゴを、クリサリスは淡い苦笑と共に受け取った。 /*/ 傍らから聞こえる穏やかな寝息は、すっかりと聞き慣れたものだ。椅子に座ったままベッドに頭を伏せた和子の髪に、クリサリスはそっと触れる。 彼女がここに留まっていられる介入限界はそろそろ訪れるはずだ。それからまた会いに来るまでには、少しの時間が必要になるだろう。その間のことを思うと、やはり心配にはなった。 ようやくちらりちらりと笑顔を見せてくれるようにはなっていたが、まだまだその表情は硬い。自分がもっと言葉巧みな男なら、もっと彼女を微笑ませることが出来ただろうか。 いや……ただ言葉を並べるよりもっと大事なものはある。それがなければ、幾万言葉を費やしたところで虚ろに響くのみだろう。言葉とは、どれほど強大な力を秘めていたとしても、ツールであることに違いはない。 言ってほしいと、和子は言っていた。もとより嘘をつく気などなく、ただ、言えないことはある。言っても詮無いことも。その詮無いことを、それでも伝えてほしいと彼女は言う。 詮無い……伝わることはない、伝えても仕方ない、そう思うのは確かにこちらの一方的な認識だ。そう理解し、頷いた。それで彼女が笑ったのだから、それでいいのだろう。 彼女の髪に触れたままとりとめもなく巡らせた思いを、手を離すことで仕舞いにする。再びベッドに身を預けて、クリサリスは目を閉ざす。 クーリンガン……自分が眠っている間に情勢は大きく変わり、かの存在もまた邂逅した時とは違う様相を見せている。 だが……閉ざした目蓋に、僅かに力がこもる。 そんなことは関係ない。自分は一介の戦士だ。強者と戦い、勝つ為にいる。かつて敗れた相手だからこそ、再び相見えるのは必定だ。 そう思いつつ、そこに僅かな色気があることを、クリサリスは認めないわけにはいかなかった。あの存在と戦って勝ち、相手を滅ぼし去ることが出来れば、もうこの娘が怯える必要はなくなる。夜の闇に怯え震えては、自分の存在を確かめようと血眼になることも。 それこそ、彼女に伝える必要のないことではあるが。 ベッドから抜け出し、ふと思いついて、眠る和子を抱き上げて自分の代わりにそこへ寝かせる。何事かを喉の奥で呟いて、彼女はころりと俯せた。伸ばされた手をなんとなくそっと握ってから、その手を布団の下へと入れてやる。 窓から見える月は見事だった。開けた窓から入る夜風は涼しく、肌に心地よい。しばしそこに佇んで、クリサリスは夜空を見上げる。さまざまな世界で、こうしてきた。どんな世界であっても、空は変わらない。星々の位置は違うが、それは些細なことだ。 『もう戻ってこないかもしれない、そんな心配は、この先しなくてもよさそうだ』 ふと、ヤガミの言葉を思い出す。そうだろうか、本当に? クーリンガンを倒した時、自分はそう思うだろうか。 ……全てはクーリンガンを倒してから。その先のことは考えたところで不確かだ。なってみなければ判らないことなのだ。そう、思いつつ。 振り返り、眠る和子の顔に視線を注ぐ。あの夢の中で、躊躇わず帰ろうと思った時のように……そうであればいい、心からそう、思った。 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) メッセージでもお伝えしましたが照れて死にそうになれました。素敵なSSをありがとうございました! -- 和子 (2009-06-22 22 18 14) お返事遅くなりました。楽しんで頂けてなによりですv ご希望叶えられたなら嬉しい限り。ご依頼ありがとうございました〜v -- ちひろ@リワマヒ国 (2009-06-27 09 08 52) 名前 コメント ご発注元:和子@リワマヒ国様 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/cbbs_om/cbbs.cgi?mode=one namber=2059 type=2050 space=15 no= 製作:ちひろ@リワマヒ国 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=2099;id=UP_ita 引渡し日: 2009/06/21 counter: - yesterday: -
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, . .-. ミ , -ゝ、、_. . ヽ ,. - ァ.{. . . . . \ヽノ / /. , ヘ. . .ヽ. . .ヽ \ニニヽ / /. . ./ ', {、、. . . .', . ',.、 ヽ} /i. . /`ヽ、 ゞ ー\. . ,. . .}、ヽ { |. |.f¨tッ ィfッフ. .|, .ノ', ヽ〉 | .ト| ' │. !_〕}_} ゝ{ ', i  ̄ヽ | . | | 丶 ゝ - ' イ. .| | 7 ー,- ' {r| . | | _ 'ノ7 / 7!. .j j―、、 / /__ { //´! .l/´ ¨' / /´/ |`/ /__ノノ' j fニ、ヽ ヽ,/|/Xヽ/- 、、 { / /'ー -‐ '' ¨ ´ } }' .! /´ ,. - ''  ̄ `ヽ .|. { ,.ィ ´__ |. ゝ -- ''7¨ / Y ¨|.T -= ..,_ノ / / | │| /、 / / | ゝ l ' / | \ \ / , ∧ \ \ __ / / / ', \ `  ̄ ̄ / /\ /! \ /´ ̄ `~、、 / // ` ー‐' | | | \ `~、、 / / ./ / .! | .| .| \ \ / / / / / j | ', 丶 \/ / / / / / ', \ \ / ./ / / / __\ \/´ ̄ ̄. / ./ / 〈― 〈_/ ', `ー――'/ `~、 /__ ノ | ヘ ', l | ヘ ,. l | ヘ , 名前:関城紗和子(せきじょう さわこ) 性別:女 原作:ぼくたちは勉強ができない 一人称:私 二人称:あなた 口調:お嬢様口調 AA:ぼくたちは勉強ができない/ぼくたちは勉強ができないその他・複数.mlt 一ノ瀬学園の学生で化学部部長。 キャラ紹介 やる夫Wiki Wikipedia アニヲタWiki ニコ百 ピクペ 登場作品リスト タイトル 原作 役柄 頻度 リンク 備考 この素晴らしき聖夜にせいさいを!! アマガミ ハンターに恋する女子 主 まとめ 完結 あんこ時々安価でクトゥルフ神話TRPG クトゥルフ神話TRPG シナリオ「腕に刻まれる死」に登場する、紺野純子の友達 脇 初登場回 wiki R-18G 安価あんこ 短編 タイトル 原作 役柄 リンク 備考
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ゾンビ・スタッフ キャラクター詳細 名前:モブなので無し 性別:色々 年齢(享年):様々 自我の有無:無し 出現場所:モール内全般、モール付近 特徴:ゾンビ化したモールスタッフ達。モール始まって以来の大盛況に対応すべくスタッフジャンパーに身を包み24時間体制で捕食という名の接客に勤しむ。倉庫や従業員通路、業者搬入路など、あまり人の来ない場所でも見かける事が多い。 戦闘法:噛み付きなど 攻略法:脳を破壊するか、首を落とせば行動不能になる。動きは緩慢で知能もほとんど残っていないので油断さえしなければ対応できない相手ではない。
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商品データ L:バンバンジー文房具セット = { t:名称 = バンバンジー文房具セット(アイテム) t:要点 = 筆箱,筆記用具,定規セット t:周辺環境 = バンバンジーのイラスト t:評価 = なし t:特殊 = { *バンバンジー文房具セットのアイテムカテゴリ = ,,携帯型アイテム。 *バンバンジー文房具セットの位置づけ = ,,{学習用アイテム,ショップアイテム}。 *バンバンジー文房具セットの取り扱い = ,,株式会社バンライス。 *バンバンジー文房具セットの販売価格 = ,,6000個/2マイル。 *バンバンジー文房具セットの着用箇所 = ,,なし *バンバンジー文房具セットの形状 = ,,文房具 *バンバンジー文房具セットの特殊能力1 = ,,握りやすくて折れにくい。 *バンバンジー文房具セットの特殊能力2 = ,,鉛筆に能力が書いてあり、転がして遊べる。 *バンバンジー文房具セットの特殊能力3 = ,,下敷きの裏にはルールが書いている。 } t:→次のアイドレス = 燃え上がる鉛筆バトル(イベント) } バンバンジー学習用品シリーズ第一弾! 勉強が嫌いな子でも、文房具が楽しければ好きになる! ・・・はず。 筆箱・下敷きに鉛筆4本と消しゴム一つ、それに定規セットが一まとめになっております。 なつかしの鉛筆バトルも楽しめますので、休み時間にどうでしょうか? ただし、くれぐれも熱中しすぎて注意されないように!
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松沢和子をお気に入りに追加 松沢和子のリンク #blogsearch2 松沢和子のキャッシュ 使い方 サイト名 URL 松沢和子の報道 一人暮らしの高齢者 認知機能の低下で何が起こる? | 人生100年時代を生きる ~精神科医の視座~ | 斎藤正彦 - 毎日新聞 「のがれざる運命」 戦後75年、伝えたい10代の記憶 [戦後75年特集] - 朝日新聞社 松沢和子とは 松沢和子の34%は運で出来ています。松沢和子の15%は成功の鍵で出来ています。松沢和子の15%はお菓子で出来ています。松沢和子の12%は保存料で出来ています。松沢和子の10%は嘘で出来ています。松沢和子の6%は見栄で出来ています。松沢和子の5%は株で出来ています。松沢和子の2%は夢で出来ています。松沢和子の1%は罠で出来ています。 松沢和子@ウィキペディア 松沢和子 楽天売れ筋ランキング レディースファッション・靴 メンズファッション・靴 バッグ・小物・ブランド雑貨 インナー・下着・ナイトウエア ジュエリー・腕時計 食品 スイーツ 水・ソフトドリンク ビール・洋酒 日本酒・焼酎 パソコン・周辺機器 家電・AV・カメラ インテリア・寝具・収納 キッチン・日用品雑貨・文具 ダイエット・健康 医薬品・コンタクト・介護 美容・コスメ・香水 スポーツ・アウトドア 花・ガーデン・DIY おもちゃ・ホビー・ゲーム CD・DVD・楽器 車用品・バイク用品 ペット・ペットグッズ キッズ・ベビー・マタニティ 本・雑誌・コミック ゴルフ総合 ページ先頭へ 松沢和子 このページについて このページは松沢和子のインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新される松沢和子に関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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「なんか音楽が良かった」 06-07 インテル ホーム・シャツ[インポート] ¥6300 06-07 インテル 長袖ポロシャツ-Black[インポート] ¥3780 2007 インテル フルジップ・パーカー - Wht/Blu[インポート] ¥12600 エステバン・マティアス・カンビアッソ・デレアウ Esteban Matias Cambiasso Deleau 1980年8月18日 1998-2001 インデペンディエンテ 2001-2002 リーベル・プレート 2002-2004 レアル・マドリードCF 2004- インテル 備考 映像 音声 画質 ★★☆☆☆ 音質 ★★★☆☆ 芸術性 ★★★☆☆ 選曲 ★★★★☆ テーマ性 ★★☆☆☆ マッチ性 ★★★☆☆ 技術力 ★★★☆☆ 独創性 ★★★★☆ カンビアッソです。2006W杯のセルビア・モンテネグロ戦での活躍が記憶に新しいですね。 でも動画はあんまり良いのが無かった...。 なんか音楽が良かった・独創的だったのでコレを取り上げました。 総合評価 ★★★☆☆ 07-08 インテル Mailand Tシャツ ボーイズ[インポート] ¥3255 07-08 インテル 100周年記念 クラブキャップ - Black[インポート] ¥2730 07-08 インテル Line Upジャケット - Blue[インポート] ¥12600
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プロフィール 名前 一ノ瀬十和子 愛称 ママ、お母さん 誕生日 シーズン1職業 元EMS医院長 シーズン2職業 活動者名 宥龍(ゆうり) Twitter Twitter 配信先 YouTube シーズン1の軌跡 EMSに医院長として就任 ギャング「L&B」を浜野こうすけと共に立ち上げる 人間関係 名前 ストーリー 浜野こうすけ とても頼りになる男。困ったときは頼ればいいと思ってる。ギャングに誘ってくれた人。 土田すんいつ 頼りになるメンバー。仲間思いの熱い男 わなぴよ チー牛。物まね上手。優しい子 ちゃんはち 何かあったら絶対に飛んでくる頼りになるおかま。 浪花ミナミ 博多。会話が面白い。一人漫才してる 白原ここみ 可愛い女の子。浜さんの大切な女の子。とにかくいい子 あどわん 遠い親戚。こっちに来て暇そうにしてたのでギャングに勧誘
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